時間領域システム特性の数値
この例では、stepinfo
を使用して、立ち上がり時間、整定時間、オーバーシュートなどのステップ応答特性の数値を取得する方法を示します。lsiminfo
でも同様の手法を使用して、任意の入力または初期条件に対するシステム応答の特性を取得することができます。
動的システム モデルを作成し、システムのステップ応答特性の数値を取得します。
H = tf([8 18 32],[1 6 14 24]); data = stepinfo(H)
data = struct with fields:
RiseTime: 0.2087
TransientTime: 3.4972
SettlingTime: 3.4972
SettlingMin: 1.1956
SettlingMax: 1.6871
Overshoot: 26.5302
Undershoot: 0
Peak: 1.6871
PeakTime: 0.5987
出力は、複数のステップ応答特性の値を含む構造体になります。これらの値にアクセスする、または他の計算で参照するには、ドット表記を使用します。たとえば、data.Overshoot
はオーバーシュート値です。
H
のステップ応答が最終値の 0.5% 以内に落ち着くまでの所要時間を計算します。
data = stepinfo(H,'SettlingTimeThreshold',0.005);
t05 = data.SettlingTime
t05 = 4.8896
既定では、stepinfo
は出力が最終値の 0.02 (2%) 以内に落ち着くまでの所要時間として、整定時間を定義します。より厳しい 0.005 の 'SettlingTimeThreshold'
を指定すると、整定時間は長くなります。
オプションと特性の詳細については、stepinfo
のリファレンス ページを参照してください。