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step

System object: comm.SphereDecoder
名前空間: comm

球面復号化アルゴリズムを使用して受信シンボルを復号化する

構文

Y = step(H, RXSYMBOLS, CHAN)

説明

メモ

R2016b 以降では、step メソッドを使用して、System object™ によって定義された演算を実行する代わりに、引数を関数であるかのように使ってオブジェクトを呼び出すことができます。たとえば、y = step(obj,x) と y = obj(x) は同等の演算を実行します。

Y = step(H, RXSYMBOLS, CHAN) は、球面復号化アルゴリズムを使用して受信シンボル RXSYMBOLS を復号化します。このアルゴリズムを使用することで、Ns 個のチャネル実現を 1 回の呼び出しで復号化することができます。各チャネル実現では、Nr 個のシンボルが受信されます。

入力は以下のとおりです。

RXSYMBOLS: 受信シンボルを含む [Ns Nr] の複素数倍精度行列。

CHAN: フラット フェージング MIMO チャネルのフェージング チャネル係数を表す [Ns Nt Nr] または [1 Nt Nr] の複素数倍精度行列。[Ns Nt Nr] の場合は、各チャネル行列が各 Nr シンボル セットに適用されます。ブロック フェージングの場合、つまり CHAN のサイズが [1 Nt Nr] の場合は、同じチャネルがすべての受信シンボルに適用されます。

出力 Y は、DecisionType プロパティの設定に応じて、復号化されたビットの対数尤度比 (LLR) または復号化されたビットそのもののどちらかを含む倍精度行列です。どちらの場合も、出力のサイズは [Ns*bitsPerSymbol Nt] です。ここで、bitsPerSymbol は送信シンボルあたりのビット数を表し、BitTable プロパティによって決定されます。

メモ

obj は、この step メソッドの実行先の System object を指定します。

オブジェクトは、step メソッドがはじめて実行されるときに初期化を実行します。この初期化により、調整不可能なプロパティと入力仕様がロックされます。プロパティ値の変更の詳細については、System object を使用した MATLAB でのシステム設計を参照してください。