MathWorks が MATLAB/Simulink プロダクト ファミリのリリース 2011b を発表

MathWorks は本日、MATLAB および Simulink プロダクト ファミリのリリース 2011b (R2011b) を発表しました。このリリースでは、Simulink モデルから生成されたソース コードのレビューを容易にする、Simulink Code Inspector が新しく導入されました。また、Polyspace 組み込みソフトウェア検証製品をはじめとする、82 製品がアップデートされています。

MATLAB R2011b の主な特長

• MATLAB: Windows での起動を高速化する起動アクセラレータ、MAT ファイルからの配列の部分的な読み取り/書き込み、新規スプレッドシート インポート ツール
• Parallel Computing Toolbox: ローカル ワーカー数を 8 個から 12個 に増加
• Image Processing Toolbox: Parallel Computing Toolbox による大規模画像のパラレル ブロック処理
• Global Optimization Toolbox: 遺伝的アルゴリズム法ソルバーでの混合整数非線形計画法
• Statistics Toolbox: 高次元データセットから線形回帰の変数を選択するための Lasso および Elastic Net
• Financial Derivatives Toolbox: 減債基金約款、レンジ アクルーアル債、およびステップアップ/ステップダウンするコーラブル債またはプッタブル債の価格設定と感応度の計算
• Data Acquisition Toolbox: IEPE 加速度計に対する計測サポート
• Instrument Control Toolbox: Bluetooth シリアル通信のサポート
• Bioinformatics Toolbox: SAM/BAM 形式で保管されているシーケンス アラインメント データの複数トラック表示用 NGS ブラウザー
• Robust Control Toolbox: 任意のコントローラー アーキテクチャの自動調整

Simulink R2011b の主な特長

• Simulink: ライブラリ、モデル コンポーネント、スクリプトおよび MAT ファイルの構成管理用プロジェクト マネージャー
• Simulink Coder: ホストベース ターゲットと xPC Target 用マルチコア プロセッサでの同時実行
• Embedded Coder: SIL/PIL テスト用の、LDRA Testbed^® コード カバレッジと関数実行プロファイリング
• Simulink Fixed Point: 派生信号の範囲を使用するオートスケーリング
• Simulink Design Optimization: モデル最適化のための周波数領域制約
• SimElectronics: 温度依存動作と設定可能な熱端子をもつ半導体デバイス モデル
• SimEvents: 離散イベントのシミュレーションを高速化、およびハイブリッド システムのモデルリングを簡略化
• IEC Certification Kit: Simulink Design Verifier と Simulink Verification and Validation に対する ISO 26262 サポート

リリース 2011b はすぐに入手可能です。MathWorks ソフトウェア保守サービスに加入いただいている世界各地のお客様にはすでにご提供を開始しており、すぐにインストールしていただけます。